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トップページ > 【Feature】オフィシャルカメラマンと共同開発!モデルプレーン制作秘話

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飛行機写真

実機の色サンプルを使ってメーカーの調整限度に挑戦

モデルプレーンのほとんどは、図面や写真を元に再現されます。でも参考とする写真が、夕陽の様なオレンジ色の光を浴びた機体だったり、カメラによる色味付けが過度になされたものだったりして、「Peachの色はこんな感じではない」というものだったらどうでしょう?

そこで、実機を見たことがないモデルプレーンメーカーの塗装担当者にも、極力基準となる色を共有できるように、実機の色合わせにも使用される色サンプルのプレート(マテリアルプレート)を取り寄せ、色再現に取り組みました。

実機とモデルプレーンでは、素材も、ベースとなる色も、塗る厚みも、そしてそれを見る光の環境も異なりますし、色サンプル通りにしたとしても見た目上差異が生まれます。Peach機には退色を防ぐクリア塗装もトップコートになされていて、それによって光り方や空の色の影響の受け方など見え方が特殊に感じることもあります。そのため、透明感を求めて「もう少し明るい色に」とか「落ち着きのある色に」とか人の目で調整をしていくのです。これが非常に難しい!

私も出来上がってくる試作品を見比べながら何度も直しをして、メーカーの方には「もうこれで勘弁してください」と言われるほど粘り強く調整を重ねてもらいました。

ちなみに、さきほどの答えは4種ですが、もっと多いと思っていましたか?写真にある4種のマテリアルプレートの色が機体のどの部分に塗られているか、じっくり見てみてくださいね。垂直尾翼には4種のカラーと白のロゴでデザインされています。

飛行機写真
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ディテールをオリジナルで盛り込む。
その位置、ほんとに正しい?

「ここのところのカーブのデザインは、前からいくつ目の窓を通るのか?」 そんな荒を見つけて修正していく作業も続きます。塗り分け位置の再現は2次元の図面上で実機通りの位置関係に決まっても、3次元のモデルプレーン上では曲線の再現がうまくいかないという課題に当たります。横から見てOKでも、上から見たら実機と違ったり、モールドの違いからかどうも違和感があったりする。そもそもPeach社内でも機体を上から見たことがある人はあまりおらず、私のストックフォトを引っ張り出して参考にしたり、整備格納庫内で上から見下ろした記憶を思い出したりしながら、粘り強く修正を重ねていくことになります。塗り分け位置のカーブのデザインは手作業で塗っていくらしく、これ以上は無理と言われてしまうほど修正の難易度は非常に高いものでした。

作業を通じて改めて思ったのはPeach機の塗装デザインの秀逸さ。「この難しいデザイン、よく考えましたよね」とボヤきながら、だからこそ、まだ見ぬ正確に再現されたモデルプレーンを求めたくなるのです。欲しいなら自分で作っていくしかないと自分に言い聞かせました(笑)。

飛行機写真

モデルメーカーのデフォルトモデルにはないディテールも、せっかくですからオリジナルの要望として書き加えました。せっかくなら、パイロットや整備士の教育の場でもこのモデルプレーンが手にされるようにしたいではないですか。

例えば、各カーゴドア、ノーズギアのドアのレジ番(JA801Pを表す01・JA825Pを表す25)、PACKのアウトフローバルブ(与圧関係の扉)、RAT (Ram Air Turbine:非常時に使う風力原動機) のマーキング、エンジン後部の塗り分けなどです。

もちろんエンジンのファンブレードが回るなど、ホーガン・ウイングスのデフォルトも受け継ぎました。

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少しでも精巧にしたい、その気持ちからついつい色々と手を加えてしまいます。細かさを追求し続けると価格も大幅に上昇してしまいます。昨今、ただでさえ価格が高騰しているモデルプレーン業界ですから、手頃感とディテール感との良いバランスのところを今回は追求することになりました。それでもこの高級なお値段となったことは、子供用の単純な玩具とは違ってディテールも色もモデルプレーンメーカーの限界までこだわり抜かれた結果としてお許しください。

スナップフィットモデルだが、いろんな形態を楽しめる。
地上姿勢・飛行姿勢どちらで飾る?

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(背面の構造。ギアの出た状態、しまった状態と2通りのアレンジが楽しめる。)

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当スケールモデルにはパーツがたくさん付いてきます。その総数はスタンドを含んで15。ランディングギアまたはギア扉のパーツを選び、ランディングギアが出た状態の「地上姿勢」とギア格納状態の「飛行姿勢」の2通りを再現できます。スタンドは、機体を載せたときにダイナミックに飛行しているように見えるよう若干の傾き(バンク)をつけていて、美しいディスプレイスタイルを楽しめます。

パッケージも新たにデザインし、Peachブランドを全面に採用したフル・オリジナルとなりました。スナップフィット(組み立て式)モデルの再現限度にチャレンジし、Peach史上最もこだわってみたスケールモデル。ぜひお手元にとっていただき、次なる展開を応援いただけたらと思います!

飛行機写真

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